機械式立体駐車場は、自走式立体駐車場や平面駐車場と比べてスペースに対する駐車台数が多いことや、盗難やいたずらなどの被害に遭いにくいといったメリットがあります。そのため、都市部のマンションや商業施設などで採用されているケースが多いのですが、機械式には事故のリスクもあるので注意が必要です。公益社団法人立体駐車場工業会によると、2007~2013年度の7年間の間に機械式立体駐車場に関する事故は207件起きています。このうち10件では被害者が死亡しており、16件では重症者が発生しています。
死亡者が出てしまったケースにおいては、運転者の子供が被害者になったというケースも見られるので、十分に注意しながら利用することが大切です。機械式立体駐車場での事故を防ぐためには、パレットの操作を開始する前に周囲に人がいないか十分に確認するのが基本ですが、それ以外にもパレットの操作を不慣れな方や子供にさせないことも重要です。加えて、小さな子供を連れている際は、装置に近づかないように手をつなぐなどの工夫もしましょう。また、多くの駐車場では操作盤のボタンを押すと装置が停止する仕組みとなっていますが、操作盤のボタンを器具で固定していたことで事故に気が付いたものの、直ぐに装置を停止できなかったというケースも報告されています。
そのため、たとえ利便性が低下したとしても、器具で操作盤のボタンを固定するのは避けましょう。死亡者が発生するなどの重大な事故は人ごとに感じられるかもしれませんが、上記の207件のうち発生場所が確認できた事故の約4割がマンションで発生しているので、決して人ごととは思わずに正しく利用することが大切です。
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